夕顔








富士吉田の夏の風物詩とも言える野菜、夕顔。
特徴はなんといってもその大きさ!両手でやっと抱える程に育つのは、実は吉田ならではのもの。
家庭菜園で育てたり、知り合いの方からもらったり、という方も多いかと思います。
この夏わたしも、そんな夕顔を余すことなく美味しくたべる、おいしいレシピに挑戦します。



青く茂る葉っぱ。これが、かわいい夕顔ちゃんの苗です。
5月から6月にかけて植えたものが、つるを伸ばし、花が咲き、
やがて大きな大きな実がなります。





富士吉田では、夕顔のこと「ゆうごう」って呼ぶ人もおおいみたいです。
独特の言葉、方言といってもいいですかね、になるほど生活になじんできた食べ物なんですね。

それに、この大きくて長い形の夕顔は「大長夕顔」といって、丸く育つ一般的な夕顔とは厳密には別のもの。
富士吉田のみなさんが親しんでいるこの子は、新潟など一部の地域で栽培されてきた、ちょっと特別な品種だといえます。





さて。かわいくて、ついつい衝動買いしたのはいいですが、ほとんど一人暮らしな私にとって
この1本の消費はとっても大変!
ご家族がいる方でも、けっこう同じ料理が続いちゃったりするのではないでしょうか。

そんなわけで、せっせと夕顔料理を考えては作ってみる日々。
皆さん、「ひき肉入りのあんかけ」だとか「お味噌汁の具に」だとかしていると思いますが、
それ以外のものを少し紹介したいと思います。


まずは夕顔の基本をおさらい。
大きさは体長は20cm〜50cmくらいになります。ウリ科なので、皮はすいかみたいな感じ。
(ちなみに、小学校の鉢植えでおなじみの朝顔や昼顔とは、直接は関係ないようです!)





輪切りにするとこのように真っ白で、表面は潤っています。
真ん中のあたりを触ったら「何これすごく柔らかい!!!」と驚いたのですが、
ここはワタの部分。大きな種がいっぱいつまっています。





なので食べるときは、まずはわたをとって皮をむきます。
予想以上にわたがたっぷりなので、皮を厚くむきすぎると、実がなくなってしまうので注意。笑
(上の写真は、皮をむく前の状態です。)





炒め物に使うときは、1cm幅くらいに切ります。
ちなみに保存するときも、このくらいにして冷凍すると使いやすいです。

それでは、料理の紹介をしていきます。
1品目は、さわやか夏野菜炒め。





基本の材料は、夕顔とキュウリ。ズッキーニや玉ねぎなど、他の野菜を入れてももちろんおいしいと思います。
お味は鶏ガラなど中華系と、鷹の爪、おろし生姜がよく合います。うーん元気が出そう。

レシピといってもこれはガーッと強火で炒めるだけなのですが、
ポイントは、最後にごま油と醤油を回しかけること。
すごくいい香りが立って食欲がそそられます。

色鮮やかで、体温を下げる効果のあるきゅうりもたっぷりで、夏バテ気味の夜にぴったり。
もちろんビールにもばっちり合います。


2品目は、涼しげな夕顔のお刺身風。





作り方は非常にシンプルで、薄切りにした夕顔を湯がいて、冷水にさらして、
お好みの薬味を添えるだけ。
真っ白な実が、さーっときれいな薄緑がかった透明になるところ、ちょっとした感動を覚えます!

なすやおくらなど、お好きな夏野菜と一緒につるっと食べましょう。
味付けは・・・まず定番のわさび醤油。さわやかおろしポン酢。
のっけるのは、かつおぶし。みじん切りの青じそ。
おろししょうが。ゆず胡椒。たたき梅。
ラー油をかけて中華風に。
などなど・・・ああ全部おいしそう!日本に生まれてよかった!

お昼のそうめんや冷や麦のお供なんかにもいいですよね。
やっぱり夏に実がなる夕顔は、夏にぴったりのお野菜なんだなあと実感。





今回ご紹介するのはこの2品だけですが、
試してみたい夕顔料理がむくむくと、頭の中にわき上がっています。

例えば、鶏肉と厚揚げと煮てみたり、
味噌漬けにしたり、ベーコンで巻いて焼いたり、
細かく切ってトマトと冷製スープにしてみたり
しても絶対おいしそうだなあ。。。

もう、あんなに大きな夕顔なのに、1本じゃ足りなくなりそうです!笑

ぜひみなさんもチャレンジしてみてくださいね。

毎日暑いですが、くれぐれも熱中症などに気をつけて!よく動いてよく休んでよく食べて!
元気に、お過ごしください。


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